留学生の支援事業などを手がける公益財団法人「三井物産貿易奨励会」(東京都中央区)の預金口座から現金約280万円を着服したとして、警視庁は、元職員の松本恭子容疑者(47)=千葉県市川市=を業務上横領容疑で逮捕し、25日発表した。調べに対し、「生活費や海外旅行などに使った」と供述しているという。
久松署によると、松本容疑者は奨励会で留学生向けの奨学金や職員の退職金の管理を担当していた2020年4月、預金口座から5回にわたって現金計約280万円を引き出し、横領した疑いがある。残高証明書を改ざんし、発覚を免れていたという。署は、松本容疑者が2019年~20年4月の間に計約2千万円を着服したとみて調べている。
20年6月、松本容疑者が管理していた口座から預金がほぼすべて引き出されていることや、約10人の留学生に奨学金が一時的に支給されていないことが発覚。奨励会が警視庁に相談していた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル